我慢も空腹も必要ない。油とたんぱく質を先にたくさん食べるだけで血糖値の乱高下は防げる。緩やかな糖質制限「ロカボ」提唱者が明かす、体が若返る糖質との付き合い方とは。

「食後の猛烈な眠気」は老化の黄色信号

ランチの後、午後2時ごろになると猛烈な眠気に襲われる――。心当たりのある人が多いのではないでしょうか。「昼食を食べれば眠くなるのは当然」「年のせいだろう」と片付けているかもしれませんが、あの眠気やだるさは、あなたの体の中で起きている血糖値の乱高下が引き起こしています。私はこの現象を「糖質疲労」と名付けました。

食事で糖質を摂ると血糖値が上がります。正常な範囲であれば問題ありませんが、血糖値が140mg/dLを超えるような「食後高血糖」が起こると、体はそれを急いで下げようとして大量のインスリンを分泌します。その結果、今度は血糖値が食前よりも低い水準まで急降下する。この血糖値の乱高下が「血糖値スパイク」です。

【図表】血糖値スパイクとは?

血糖値が急降下していく過程で、脳は「このまま下がり続けたら低血糖で動けなくなる」と危機感を覚え、「休め」「動くな」という指令を出します。これが、あの耐えがたい眠気の正体です。人によっては、眠気ではなく強い空腹感として表れることもあります。結果として不要な食事を摂ってしまい、肥満の悪循環へと入っていくのです。

(構成=本誌編集部)