「シニア市場」の国内外で高まる需要

そしてそれは、国内だけでなく海外進出、アウトバウンドの武器になる可能性があります。

書影
株式会社インテージ『なぜ日本人は、それを選ぶのか? データで読み解く時間とお金の使い方』(朝日新書)

少子高齢化は日本固有の問題ではなく、先進国を中心に同じ悩みを持つ国は増えています。近い国に目を向ければ15億人近い人口を抱える中国でも、その波は押し寄せ始めているとも言われます。

また今は人口ボーナスにあり経済発展をしているASEAN諸国なども、いずれ同じ問題を抱えると言われています。日本が商品やサービスはもちろん、医療やヘルスケアの領域などで解決につながるようなイノベーションを起こせれば、それは一大産業になるかもしれません。

さらに言えば、シニア市場を活性化させる考え方やシニアに寄り添うマーケティング、少子高齢化社会の課題解決アプローチなどの、一見目に見えにくいものも確立できれば、課題先進国として世界を引っ張っていける存在になれるかもしれません。

今後日本を支え、中心になっていく若者へのアプローチは重要で、それは必須とも言えます。ただ人口ボリュームゾーンは人数的にも金銭的にも見逃せないことは事実ですし、この年代にフォーカスすることで、国内はもちろん世界の市場に打って出ることも期待できます。

長い目ではα世代、Z世代などの動向は常に気を配りつつ、2026年、そして数年後の国内は当然として、その先の国と時代を見据えるためにもボリュームゾーンの調査や研究、アプローチというのは重要になるはずです。

(文=広報ダイレクター 下河原基弘)
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