使うために増やし、増やすために使う

書影
代田秀雄『オルカン思考 世界経済を味方につける「長期投資」の教科書』(Gakken)

増やす時期があり、使う時期があり、そして穏やかに減らしていく時期がある。その流れ全体を受け入れたとき、資産運用は、初めて人生ときれいに重なります。

さきほど紹介したトービンの分離定理が教えてくれるのは、投資を難しく考えすぎなくていいということでもあります。リスク資産は、オルカンのような分散された株式でまとめて持つ。あとは、年齢やライフステージに応じて、安全性資産との割合を少しずつ調整していく。それだけで、「増やす」と「使う」を無理なく両立させることができます。

取り崩しとは、資産運用の終わりではありません。人生を味わうフェーズへの、自然な移行です。使うために増やし、増やすために使う。その思想を、現実の行動に落とし込む。それが、取り崩しというプロセスなのだと思います。

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