山城を築くに理想的な自然地形

国吉城は、南北に伸びる主尾根からいくつも支尾根が伸び、その合間に深い谷が食い込むような地形となっている。これは守備側に極めて有利な地形だ。

国吉城の赤色立体地図再掲(現地案内板より)
撮影=今泉慎一(風来堂)
国吉城の赤色立体地図(現地案内板より)

その意味は、実際に登城路を歩いてみれば誰もが納得する。現在の登城路は、南西麓の若狭国吉城歴史資料館から伸びているが、谷間に足を踏み入れると、この光景が広がっている。

はるか頭上の尾根が城内
撮影=今泉慎一(風来堂)
はるか頭上の尾根が城内

急峻な崖っぷちが、登城路の両側にそびえている。ということは、城内へ攻め入るためには頭上からの雨霰あめあられの攻撃にさらされることが必定。かいくぐって尾根まで到達するのは至難の業。このような地形が四方八方に広がっており、どこから攻めても同じこと。弱点らしい弱点がないのだ。