独立し、年収は800万円台に
その後、現場経験を順調に積んでいった東さんは、2021年に個人事業主として独立。いわゆる「ひとり親方」となった。
「未経験だった私を雇っていただいた会社に恩義は感じていました。でも、独立していろんな現場に入れば、さらにスキルアップできる。将来のことを考えて、思い切って独立しました」
現場で経験を積んだとはいえ、当時の東さんには人脈も技術もまだまだ不足していた。それでも、限られたチャンスを活かして東さんは徐々に仕事を増やしていった。
また、このころには独立後の最高年収も更新した。
「現場のお給料は日当でいただくんですが、さまざまな報酬を合算すると独立前の日給よりも倍以上の単価を貰えるようになりました。年収も800万円台でしたね」
さらに、自身の経験を発信するために、SNSでの発信も始めた。ユンボに乗りながら習字をしたり、ペットボトルのキャップを開けたりと、いわゆる「スゴ技動画」を投稿。フォロワーも増えて徐々に注目されるようになり、横須賀で開催された「建設フェスタ」では、小泉進次郎氏の前で重機習字を披露するなど、活動の幅を広げている。
スキルを高めて念願の法人化を果たす
個人事業主の一人親方として順調にスキルをつけ、仕事を回していた東さんは、昨年法人化した。
一般的に法人化する理由としては、一定の金額を稼げるようになったことで税金が増え、その対策としての側面が強い。しかし、東さんの場合は少し事情が異なっていた。
「いま住んでいる家に年収制限があるんですけど、独立した後はその制限を超えてしまったんです。引っ越す選択肢もあったんですが、子どもがちょうど思春期に入ったタイミングで、なるべく家は変えたくないなと思って。なので、法人化して年収を下げる道を選びました」


