「何かをしない勇気」を持つことの大切さ

「本田宗一郎だから、サボれた」と思う人もいるだろう。「なんだかんだ言っても会社売ったお金があったから安心だったんでしょ」ともいえるかもしれないが、いずれも結果論だ。

栗下直也『脱力偉人伝──人生サボるが勝ち』(亜紀書房)
栗下直也『脱力偉人伝──人生サボるが勝ち』(亜紀書房)

会社を辞めて、釣りができる環境になっても釣りをしない人もいるし、会社が嫌で嫌でたまらないのに、辞められる金融資産があってもいつまでも辞めない人もいる。

サボれるか、サボれないかは「えいや」と跳べるかどうかなのであると私の経験を振り返ってもわかる。

現代においては何かをしない姿勢を貫くのは意外にも大変だ。必要かどうかはともかく誰もが盲目的に忙しなく動いている。動いていなければ「怠け者」と罵られる。

何も考えずに流されるのもひとつの生きざまだが、その流れの「そもそも論」に疑問を持ってしまったらその流れから離脱するのも悪くない。本田宗一郎は教えてくれる。長い人生、立ち止まって休むのも悪くない。

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