部下のホンネにゆっくりと近づく「傾聴」の技術

部下の話を聴いて、「あれかな? これかな?」といろいろ思い当たることが頭に浮かんでも、自分からは話を先導せずグッと我慢してください。マネジャーが話を先導すると、部下が本来話したかったことを話せなくなってしまうからです。

『離職率ゼロ!部下が辞めない1on1ミーティング!』
竹野潤『離職率ゼロ!部下が辞めない1on1ミーティング!』(自由国民社)

部下の話が右に行けば右に、左に逸れたら左に、といった具合に、質問を繰り返しながら部下の話に後ろからついていくイメージです。これを繰り返していくうちに、だんだんと部下が話しやすい雰囲気になっていきます。

「次に何を話そうかな」と頭の中で考えながら部下の話を聴いてもいけません。部下の話を聞いて、改善策やアドバイスが頭に浮かんでも、頑張って頭の中にとどめてください。

マネジャーのところには、日々様々な問題や相談事が持ち込まれるため、みなさんには、頭の中にある問題解決型コンピュータの電源がすぐONになる習性があります。

もはや職業病と言ってもいいかもしれません。毎月の1on1ミーティングの際に、問題解決型コンピュータの電源を切る訓練を重ねることが大切です。

「感情ワード」を聞き逃さない

そして部下から、「嬉しい」「悔しい」「怒った」などの“感情ワード”が出てきたら、絶対に聞き逃さないようにしてください。そこには、部下のホンネが隠れている可能性が高いからです。感情ワードが出てきたら、その周辺の出来事をじっくりと掘り下げていってください。

ただし、掘り下げようと前のめりになって話しすぎないように注意してください。マネジャーと部下との対話の比率は、3対7が一番良いと言われています。

私も、できるだけ部下に話してもらうよう意識しているつもりですが、逆に私が7くらい話してしまい、面談が終わった後で反省することはしょっちゅうあります。最近では1対9くらいを意識して、ちょうど3対7くらいになっているような気がします。

「聴く」ことに徹するのは容易ではありませんが、部下の話をしっかりと「聴く」スキルは、今の時代のマネジャーに必須のものです。

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