部下から慕われる上司の共通点は何か。人材育成コンサルタントの竹野潤さんは「マネジャーは職場の飲み会の席で部下から聞かせてほしいと言われない限り、昔話は絶対にしないくらいの心構えでちょうどいい。自分の体験から教訓を部下に伝えるにしても、日常の育成の場面で伝えていくべきだ」という――。
※本稿は、竹野潤『離職率ゼロ!部下が辞めない1on1ミーティング!』(自由国民社)の一部を再編集したものです。
「毎週1時間」より「毎日3分」の会話を
「毎日3分間」だけ会話するマネジャーと、「毎週1時間」の会話をするマネジャーなら、あなたはどちらに好感を抱きますか? おそらく前者の「毎日3分間」だけ会話するマネジャーを選ぶ人が多いのではないでしょうか。
たまにエレベーターで会うだけ、でも会うと必ず声をかけてくれる人に対して、好感を抱いた経験があると思います。何度も接するうちに好きになっていく心理的現象のことを「ザイアンス効果」、または「単純接触効果」と呼びますが、これはマネジャーと部下のコミュニケーションにも当てはまります。
みなさんは「マネジャーは話が長いからなぁ」と部下から思われていないでしょうか。私も意識して話は短くしているつもりですが、つい長く話してしまった時はよく反省しています。
マネジャーとして部下に伝えたいことが山ほどあるのは分かります。しかし、マネジャーの話が長いというだけで、チームが悪循環に陥るおそれがあります。
というのも、マネジャーの話が長いと、部下は「マネジャーと話す時は時間を取られるから、声をかける前に一定の時間を確保する必要がある」と考えるようになるからです。部下も自分の仕事を抱えて忙しい中、マネジャーに報告に来ます。

