「アメリカと対等な大国」という自負

現在、中国の政策決定層や共産党直属の研究機関の間では、驚くほど強固な楽観論が支配している。たとえば、「中国はついにアメリカと対等な大国になった」「アメリカの圧力に屈せず、逆に実利的な譲歩を引き出した」などの過剰な自己評価が国内では蔓延している。

実際、中国には、釜山会談を「米中二極体制(G2)の確定」と評価する政治学者も現れている。これは、トランプ大統領がSNSで米中首脳会談を「G2」と表現したことがきっかけだが、中国側がそれを真に受けたのは、肥大化した自尊心が目を曇らせているからだろう。

トランプ大統領は交渉相手をおおげさに持ち上げることを常としており、あくまでトランプ流交渉術の一環だ。ところが、中国はこれを真に受けて「中国の勝利」を叫んでいるのである。