なぜ高市首相は説明しないのか

アメリカ第32代大統領のフランクリン・ルーズベルトは1929年の大暴落に端を発した世界大恐慌時に「ニューディール政策」を実行し、経済を立て直したことで知られている。ニューディール政策とは不況時に政府支出を拡大し経済を支える政策であり、いわゆる積極財政派が度々言及している。

そのルーズベルト大統領は国民とのコミュニケーションを重視し、「炉辺談話」というラジオ演説を毎週行っていた。政策について自らの言葉で丁寧に訴えることで、国民に理解を求めたわけだ。

フランクリン・ルーズベルト大統領の炉辺談話の一場面。1933年3月12日
フランクリン・ルーズベルト大統領の「炉辺談話」の一場面(写真=Lawrence Jackson/PD US Government/Wikimedia Commons

一方、本邦の首相は選挙前に「消費減税は悲願」とぶちあげながら、ブログを検証された途端に全削除して逃亡した疑いが持たれている。ルーズベルト大統領の姿勢とあまりにも違ってはいないだろうか。

高市首相の続投により経済再建を期待する向きも多いだろうが、「これから日本版ニューディールが始まる」といった雰囲気を感じないのは、こうした高市首相および周辺スタッフの姿勢がもたらしているのかもしれない。

一介のライターに過ぎない筆者の記事に大きな反響が寄せられたのは、高市首相の「消費減税は悲願」発言を、どこか疑いの目で見ていた方がたくさんいたことを示すものだろう。

「ブログ全削除」の顛末は、高市首相が、衆院選圧勝という結果ほどには国民から信用されていない実態を浮き彫りにしたのではないだろうか。

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