若者のお酒離れがいわれる背景には何があるか。金沢大学融合研究域融合科学系教授の金間大介さんは「全国の20~39歳の男女1000人を対象にしたアンケートでは、先輩や上司との飲み会が好きと答えたZ世代はわずか20.6%だった。しかし、若手育成中の上司や先輩は落ち込む必要はない。特に今の20代前半の人たちは、お酒を日常のものと捉えなくなってきている」という――。
※本稿は、金間大介、酒井崇匡『仕事に「生きがい」はいりません 30年の調査データが明かすZ世代のリアル』(SB新書)の一部を再編集したものです。
飲み会の場で本音で話したいと思っていない
「もう飲みニケーションっていう時代じゃないですもんね?」
そう僕に訊いてきた、とある大企業の人事部長さん。
その心は、飲み会の場ならお互い正直ベースの本音トークができるかもしれない、という期待感があるからに他ならない。が、仮に若手との飲み会が成立したとしても、残念ながら若手が本音を話してくれる可能性は低そうだ。
ここからはデータを見ていこう。
老舗酒造メーカーの沢の鶴株式会社は、全国の20~39歳の男女1000人に対し、飲み会に関する意識や経験についての興味深いアンケートを実施している(さすが酒造メーカー)。
アンケートは、2022年1月に実施され、その結果を「若者世代の『価値観』と『コミュニケーション』に関する調査2022」というタイトルで公表されている。これが実に秀逸なアンケートとなっているので、いくつかをピックアップして見ていこう。
まずはストレートに「飲み会では先輩や上司と本音で話したいか」という問いの回答結果を見てみよう(図表1)。なお、本調査では、20~25歳をZ世代、26~39歳をミレニアル世代と定義している。
結果はご覧の通り、「先輩や上司と本音で話したい」と回答したZ世代は34.4%しかいない。ざっくり3人に1人という割合だ。


