一番健全なマクロ政策
【河野】その背景には、中国の過去の反省があります。リーマンショック後のグローバル金融危機(2008~2009年)において、中国は4兆元規模という大規模な財政出動を行いました。
これは当時のGDPの約13%に相当します。後になってわかったことですが、当時の中国経済は、それまで続いていた二桁成長の高度成長期の終わりを迎えつつありました。つまり、経済の実力である潜在成長率が、ちょうど下方屈折する局面に差しかかっていたのです。
しかし当時の中国政府は、リーマンショックによる一時的な景気後退と、潜在成長率の低下という構造的な変化を、うまく見分けることができなかったわけです。
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