仕事のデキる人とそうでない人は何が違うのか。スタイリストの森井良行さんは「仕事のデキる人ほど、相手に信頼感を与える装いをしている。身だしなみの乱れやチグハグさは単なるファッションセンスの欠如や心の乱れではなく、あなたの『思考の解像度』や『相手への配慮』が表れてしまう」という――。
こんな着こなしは「サイレント減点」
夏季のみならず通年でノーネクタイやオフィスカジュアルが定着し、日本のビジネスウェアはかつてないほど自由になりました。選択肢に幅が生まれ、その人の「ビジネスパーソンとしての知性」や「メタ認知(客観視する力)」が、身だしなみを通じて、相手に伝わってしまう時代です。
筆者は、企業の印象管理研修を請け負うスタイリストとして、ビジネスリーダーの「見られ方の相談」に乗ってきた経験があります。そこで今回は、取引先に「この人に重要な仕事は任せられない」とサイレントに減点されている、一発アウトな着こなしの3つの特徴とその本質を解説します。
NG①:全体最適のない「ノーネクタイ」姿
ノーネクタイが許容された職場で、最も多く見かける姿といえば「いつものジャケットから、ただネクタイを外しただけ」の状態です。この問題はスーツのみならず、ジャケット&パンツ(通称:ジャケパン)と呼ばれる着こなし、どちらにも共通します。
もちろんクールビズが浸透したおかげで、「ネクタイを外しても襟の形が崩れないよう、襟先を留めるボタンダウンシャツを選ぶ」といった工夫は定着しつつあります。そのため、襟先が不自然に浮いてしまうような失敗は、以前ほど見かけなくなりました。また「第一ボタンを開けた首元から、丸首の肌着がだらしなく覗いてしまう」というNGも、Vネック肌着の普及などにより、この10年でだいぶ減っているのではないでしょうか。

