「サイズ過大申告」へのシンプルな解決策

「実際の大きさがどうあれ、Lサイズ以外の自分を受け入れられない飛行士が大半だった」と、無重力における糞尿処理の大家ドナルド・レトキ(またの名を――冗談ではなく――ドクター洗浄(フラッシュ))は述べた。

ケイティー・スポルディング『天才たちのしくじり』(かんき出版)
ケイティー・スポルディング『天才たちのしくじり』(かんき出版)

「そこで呼び方をS、M、Lから大、巨大、特大に変えた」。

こうして宇宙飛行士たちの子供じみた問題行動は、シンプルかつ詩的な解決を見た。

時代は進んで1978年、NASAは女性宇宙飛行士の初登場を前に、女性向けUCDを開発しようとして……降参した。

数千年前からあるおむつを使えばいいじゃないかとひらめいたのは、80年代に入ってからのことだった。

男性の宇宙飛行士はすでに長時間の飛行ではおむつを使っていたのだから、女性にもおむつが使えるとわかるまでにこんなに時間がかかったのは不思議な話だ。

ニール・アームストロングはおむつを穿いて「人間にとっての小さな一歩」を決めたし、バズ・オルドリンは月を歩いた最初の人間にこそなれなかったが、生涯にわたって「月で初めて放尿した人間は俺だ」と主張しつづけた。

DACTこと「Disposable Absorption Containment Trunks(使い捨て吸水封じ込めパンツ)」と呼ばれるおむつが女性宇宙飛行士用に改良された際にはとりわけ快適性と漏れ防止に重点が置かれたから、女性の宇宙飛行士候補たちは宇宙業界で羨望の的となった。

開発者が気づいた「不都合な真実」

ところが1988年、NASAはスーパーで女性用衛生製品コーナーを歩いたことのある人なら誰でも知っていることに気づいた。

すなわち、成人用おむつが市販されていることを知った。

なんだ買えるんじゃん。

スーパーで簡単に買えるんじゃん。

NASAには言いたくないが、成人用のおむつなんて開発するまでもなく、ずっと前から売っていたのだ。

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