「価値判断」こそが、人の目を歪ませる
やや遠回りをしてしまったが、“イソコ化”の問題は、もちろん質問が長く、ポイントを外していることである。だが、そうなってしまうのは、そもそも、質問を投げかける前から、“結論”があったからではないか。
最初から人やモノの見方にバイアスがかかっている限り、なかなか真実にはたどり着けない。それは、まさに「色眼鏡」という言葉があるように、対象に何らかの色を事前につけてしまうからだ。
そういう傾向があるということを自覚し、自律的に修正できない限り“イソコ化”を繰り返してしまう恐れがある。
実際に、そう考えると、極端な意見の持ち主であればあるほど話が長いのは、気のせいではないのではないか。質疑応答という難しいキャッチボールをするにあたり、自分のことだけしか考えずに言葉を発すれば、ボールが返ってこないのも当然のことだ。
だからこそ、たとえ相手が、どれほど自分とウマが合わない人物であっても、話をする際には、それをグッと飲み込まなければならない。はっきり言えば、価値判断など不要だということだ。
知りたいことがある、疑問に思っていることがある、だから答えを聞きたい。そこだけに2時間ばかりフォーカスすべきなのである。
やさしいとか、思いやりがあるという話ではない。相手に立場に立つ、相手の気持ちに寄り添うというのは、つまりは自分のバイアスを捨てるということなのである。
CONCLUSION
キャッチボールは
ひとりではできない
キャッチボールは
ひとりではできない


