敵をつくらずに、ビジネスチャンスをつかむにはどうすればいいか。ジャーナリストの大野和基さんは「集団の場というのは、落とし穴、地雷が数多く仕込まれている。大事にすべきなのは1対1のチャンスで、チャンスがあれば、その日、相手が話したことについて相手を惹きつける言葉を投げかけることだ」という――。
※本稿は、大野和基『世界基準の「質問力」』(祥伝社)の一部を再編集したものです。
みんながいる場で、口にすべきでないこと
ジャーナリストの仕事のひとつに、まさに記者会見、プレスカンファレンスに出席し、相手の真意を問うというものがある。
もちろん、そのワーストのケースともいえるのが、フジテレビの中居正広問題の記者会見だったわけだが、では、あのような規模までいかないまでも、集団で質疑をし合う場に、どのような態度で臨めばいいのだろうか。
たとえば、就職試験の集団面接などであれば、自分をアピールせざるを得ない。そこで、面接官の記憶にぐさりと刺さる発言をしなければ、勝ち抜くことはかなり厳しい。
だが、大人になってから大人数が集まっている場で、就活の面接時のような“爪痕”を残さなければならないような機会は、あまりないのではないか。だとすると、そうした場での態度として、“目立つ”という選択肢は必然的に除外することになる。
では、その代わり何を意識すればいいのか。
実は就活時の真逆、すなわち「目立たない」である。
思い起こしていただきたい。正直、会社の会議等でクリティカルな発言をしたところで、果たして正当に評価されるだろうか。そうした会議には、さまざまな“stakeholder”、日本語で言うところの「利害関係者」が臨席している。

