急な商談や会議が決まったら、どのように準備をして臨むといいか。ジャーナリストの大野和基さんは「ビジネスパーソンは“トピック”ではなく、事前に少しでもその人となりを知りフォーカスすることで、準備期間の短さも十分リカバーできる」という――。
※本稿は、大野和基『世界基準の「質問力」』(祥伝社)の一部を再編集したものです。
準備のクオリティが、仕事の出来のすべてを握る
第一弾で、とりわけ日本人が注意すべき点を中心に、いくつか質問力のポイントを指摘した。すなわち、長い質問、数珠つなぎの質問はNGだということ。また雑談や、相手のガードを下げるネタ振りが大事だということなどだ。
こうした、ポイントに共通することがある。それは、いずれも準備の仕方次第で、いくらでもマイナスをプラスに転じられるということだ。では、具体的にどのように準備を進めればいいのだろうか。
考え方は大きく分けて次の3点となる。
①トピックに関する準備
②人物に関する準備
③サブトピックに関する準備
①について当たり前だと思う人が大半ではないか。もちろん、誰か特定の人に話を聞く場合、当然のことながら予習がマストとなる。私の場合だと、学者やジャーナリスト、エコノミストといったいわゆる“知識人”に話を聞くことが多い。
彼らは、インタビュー記事や雑誌への寄稿はもとより、著書も多数出している。それらを取材前に読み込むのは、大事な仕事のひとつだ。
ただし、ここで一番重要なのは読み込むことそのものではない。まさに前項で見た“イソコ化”がしばしば起きる理由、それは事前の情報の精査が足りなかったこととともに、その戦略的な打ち出し方を十分に検討しなかったことにある。
つまり、資料を読んで、その概要を頭に入れるのと同時に、どのように“攻める”のかをイメージするのも、準備の重要な一環なのだ。

