「不便な家」がクリエイターとしての芽を育む

風呂も五右衛門風呂のスタイルで、薪をくべて沸かさないと入れません。建物の外の焚口から火吹き竹をフーフー吹いて火をおこすやり方も古臭くて本当に嫌でしたし、どんなに夢中で友達と遊んでいても、夕方になれば風呂を沸かすために、否応なく家へ帰らなくてはなりません。

すべてが不便で、面倒くさい。

昔の長屋ですから家の中が薄暗いのもイマイチで、友達の明るい家から自分の家へ帰ってくるたび、本当にうんざりしていました。「早く大人になって自分の城を建てたい」と、そんなことばかり口にしていたのです。