相手の対応が遅いときにはどうすればいいか。転職ライターの安斎響市さんは「仕事上のさまざまな場面で『優先順位の非対称性』のトラブルが起こり得る。『メールの返信くらいサッとやってくれればいいのに』と相手を責めるのは簡単だが、真に考えなければならないのは『相手にとっての優先順位』だ」という――。

※本稿は、安斎響市『1%の気くばり』(大和書房)の一部を再編集したものです。

PCを前に気だるげなビジネスウーマン
写真=iStock.com/skynesher
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欲しくない商品をゴリ押しする「残念な営業マン」

気くばりできる人は、相手の意見を尊重し、

できない人は、自分の考えを押しつける

 

自分が重視していることを、相手も重視するとは限らない

ビジネスの基本は、「常に相手視点で考える」ことです。

これは、どんな業界のどんな職種の仕事でも確実に必要とされる考え方です。

たとえば、営業職はわかりやすいですよね。

「弊社はこの商品を売りたいんです」

という下心が丸出しだと、なかなかお客さんの心は?めません。

やはり、相手視点で

「あなたが抱えている問題を解決いたします」

というアプローチで営業トークをするのが基本です。

「当社製品は特許申請中の独自技術で、他社製品の半分の軽さを実現しており、これは世界最軽量レベルでして……」

などと自慢のような話を聞かされても、肝心のお客さんが「軽さ」を重視していなかった場合、どんなにその点をアピールされてもピンと来ません。

それは、お客さんが今解決したい問題ではないからです。

同様に、「今なら半額です!」と値段でゴリ押しされても「価格」を重視していないお客さんの心には届きません。

半額だろうが無料だろうが、もともと要らないものは要らないのです。