職場に幼稚な人がいたらどう対応すればいいか。転職ライターの安斎響市さんは「正論を振りかざせば目の前の相手を黙らせることはできるが、それは一時的なもので、いずれは自分を突き刺す刃になる。回りまわって、結局は自分自身が損をする」という――。
※本稿は、安斎響市『1%の気くばり』(大和書房)の一部を再編集したものです。
どんなに頭に来ても、怒ったら負け
気くばりできる人は、幼稚な人を上手くかわし、できない人は、正面からケンカする
職場の空気を悪くしないための配慮
会社員として働いていると、明らかな「怒りの感情」を会議やメールの文面で撒き散らす人がいます。
社内で評価されて出世している人や、リーダーや管理職のポジションにいる人でさえも、時には怒りに駆られて相手を攻撃してしまいます。
これは「心理的安全性をつくる丁寧なコミュニケーション」とは正反対の極めて幼稚な行為なので、自分がやるのは論外です。
仕事では、さまざまな衝突やコミュニケーションミスがあるので、日々働いていてムカつくことがあるのは仕方がありません。
ですが、誰かに怒りをぶつけても何も解決しません。
それどころか、「感情のコントロールができない人だ」と自分の評価が下がるだけです。
また、仮に相手がどんなに的外れで思慮不足で幼稚な発言をしていても、真っ向から応じてはいけません。
「このアホ!!」とブチ切れたところで、相手の頭が良くなるわけではないのです。余計に話がこじれます。
一度コーヒーでも飲んで落ち着いてから、
「ご意見ありがとうございます」
「おっしゃる通りです」
から話し始めましょう。
変に確執をつくってしまうと、お互いに
「過去の屈辱を晴らしたい」
「あの人を見返してやりたい」
「今後、アイツには絶対協力したくない」
など歪な状況になり、自分のためになりません。
人間関係の霧が晴れず、ずっとモヤモヤしたままです。

