人から「話しやすい」と思われるには、どうすればいいか。長崎大学准教授の矢野香さんは「相手の話の内容に合わせて表情を変えることが、『あなたの話を真剣に受け止めていますよ』という何よりのメッセージになる」という――。
※本稿は、矢野香『偉ぶらないけど舐められないリーダーの話し方』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。
表情の豊かさを司るのは「眉の動き」
リーダーとしてのオーラで重要なのが「表情」です。
リーダーは、自分が話す時間よりも、メンバーの報告や相談を聞く時間のほうが圧倒的に長いもの。だからこそ、あなたの表情は、相手の言葉を真摯に受け止めるための「器」としての役割を果たします。
例えば、深刻な相談には、一緒に眉をひそめて悩み、良い報告には、心からの笑顔で喜ぶ。相手を「表情で受け止める」「顔で聞く」という姿勢が、チームに心理的安全性をもたらします。
表情の中でも、特に重要なパーツが「眉」です。なぜなら、表情の豊かさを司り、相手に与える印象を大きく左右するからです。
中でも心理学で「アイブロウ・フラッシュ」と呼ばれる一瞬の眉の動きが、フィードバックでは大切になります。驚きや喜びに反応して、眉が一瞬だけ「ピクッ」と動く、ごく自然な無意識の反応です。「あなたに(あなたの話に)興味があります」というポジティブなサインを送ることができます。
例えば、メンバーから「今、よろしいでしょうか?」と声をかけられたとき、無表情や眉を持ち上げたまま「え? 何?」と応対したらどうでしょう。相手は何となく威圧感を感じるはずです。少なくとも、リーダーの表情から「歓迎されている」とは感じないでしょう。
一方で、同じ「え? 何?」という言葉でも、眉が一瞬ピクッと動くだけであれば、ごく自然でオープンな歓迎のサインとして相手に伝わります。

