相手の表情に引きずられてはいけない
逆に、相手の話の内容に合わせて驚き、喜び、ときに眉をひそめる。その表情の変化こそが、「あなたの話を真剣に受け止めていますよ」という何よりのメッセージになります。
Z世代を含む現代の若者の中には、本心とは関係なく社会的な処世術として「愛想笑い」が標準になっている人が少なくありません。さらに、人間の脳は、相手の表情を鏡のように無意識に真似してしまう「ミラーリング」という性質を持っています。
つまり、ニコニコしている若手メンバーの話を聞いているうちに、リーダーであるあなた自身も、つい同じように笑顔になってしまう。その結果、本当は「NO」と言うべき場面でも、「まあ、いいか」と、安易に受け入れてしまうことになりかねません。「あのリーダーは甘い、ちょろい」と舐められてしまう原因の1つのパターンです。
相手の表情に引きずられるのではなく、相手の話の内容に合わせて伝えるべきメッセージにふさわしい表情をしていく。それこそが、相手を「表情で受け止める」「顔で聞く」、ひいては「全身で聞く」という姿勢。リーダーとしての「器の大きさ」を示すことになるのです。


