難しい提案でも、相手に受け入れてもらうにはどうすればいいか。コミュニケーション術に詳しいコンサルタントの岡本康平さんは「相手から『YES』を引き出すにはコツがある。人間特有の心理を利用して会話を操ることで、相手が思い通りに動いてくれる」という――。

※本稿は、岡本康平『100%好かれる 人たらしの習慣』(総合法令出版)の一部を再編集したものです。

握手をするビジネスマン
写真=iStock.com/Wasan Tita
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「第三者」を使って相手の心を動かす

説得しても相手がなかなか応じてくれない場合は、方向を変えてアプローチすると効果的です。それは自分ではない、第三者から伝えてもらうという作戦です。

第三者から本人に伝えることで、当事者間の対立していたストレスが軽減され、聞く耳を持ちやすくなります。相手も構えずに聞けるので新しい視点に気づいたり、力強い後押しになったりします。

ウィーン大学のヘルムト・レダーは当事者でない人間が交渉を調整する際、その人の信頼度を上げることで成功率が上がると説明しています。

否定的だった相手でも、すんなり話が進む

そのときの第三者は、相手が信頼している人物であったり、相手と自分のどちらにも偏りがなく、公平な立場で判断してくれる人物がいいでしょう。

たとえば、部下が上司から任されたポジションを拒否している場合、別の社員に後押しの言葉をかけてもらいます。

「○○さんから聞いたけど、引き受けるのを拒んでるんだって? ○○さんはキミを買ってるからこそ、そのポジションを任せたいと思ってるんだよ。必ず次のステージにつながるから引き受けてみたらどう?」というように伝えてもらうといいでしょう。

当事者同士では伝え切れない意図や真意にも気づきやすくなるため、意外とすんなり受け入れてくれる可能性があります。

・POINT
直接、本人に伝えても心が動かない場合、第三者から伝えてもらうと話がスムーズです。「この企画について聞きましたが、私もあなたが担当するのが最もふさわしいと思いますよ」などと後押ししてもらえば、本人も心を動かすことも。第三者は相手から信頼されている人や、公平に見てくれる立場の人がいいでしょう。