「エレキテル」の発明などで知られる平賀源内は、どのような最期を迎えたのか。歴史評論家の香原斗志さんは「殺人を自首し、牢で獄中死したとされる。とはいえ、牢から逃れ生き延びたという説を一蹴することはできない」という――。
「源内生存説」の信憑性は
安田顕が演じた平賀源内。NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の1年間にわたる放送を上中下に分けたとき、上の期間において主役級のあつかいだった源内は、第16回「さらば源内、見立は蓬莱」(4月20日放送)で死去した。その日は安永8年12月18日(1780年1月24日)だった。
死の1カ月ほど前に牢に入れられた源内。酒が飲めず、また当時、源内が腰に帯びていた刀は竹光だったはずなのに、酒に酔って久五郎という大工を斬り殺したという容疑で、蔦重こと蔦屋重三郎(横浜流星)らは不可解だとして、田沼意次(渡辺謙)に訴えたが、そこに獄死したという知らせが届けられたのだった。
以来、久々の源内である。第44回(11月16日放送)のサブタイトルは「空飛ぶ源内」と銘打たれている。時は経過して寛政5年(1793)。実は源内は生きているのではないか、という話が展開するという。
蔦重のもとに駿府(静岡市)で生まれた重田七郎貞一(井上芳雄)という人物が現れ、本を書かせてほしいと願い出る。蔦重は乗り気ではないが、この貞一なる人物、平賀源内の手になるという相良凧を持っており、「これをつくったのは平賀源内」と述べるのである。
相良(静岡県牧之原市)は田沼意次のかつての領地。蔦重も源内がまだ生きていると考えはじめる。そして、杉田玄白(山中聡)や大田南畝(桐谷健太)、北尾重政(橋本淳)らと会って、源内の謎を追いかけることになる。
この「源内生存説」には、どのくらい信憑性があるのだろうか。

