システム開発においてトラブルの発生はつきもの。どんなに緻密な計画を立てていても、起きるときは起きます。しかし、優秀なプロジェクトリーダーは、トラブルが起こっても冷静に対処して、最小限のダメージに食い止めます。彼らはどこが違うのでしょうか? その答えは、これからお話する「マネジメントの大原則」を守っていることなのです。

トラブルの芽を摘む方法①:タスクの分割

システム開発は、とにかく不確実性が高い。プロジェクトは、うまくいく場合のほうが少ない――管理職はこう腹をくくって、「いかにトラブルを回避するか」よりも「いかにトラブルに対処するか」という心持ちでいるべきです。

トラブルの芽を摘み取り、大炎上するのを防ぐために有効な手法が、タスクの分割です。プロジェクトの進行計画を立てるときは、ロードマップを引き、タスクを分割して、細かいマイルストーンを置きましょう。

(構成=奥地維也 図版作成=大橋昭一 撮影=石橋素幸)