新しいプロジェクトチームが発足し、挑戦が始まる瞬間は、多くのメンバーがやる気に満ちています。ところが、ルールや方針が明確に定まっていないと、チーム内に亀裂が走ったり、トラブルが頻発する事態に陥ることも――。ハードな状況でも頑張ろうとメンバーに思ってもらうために、チーム作りの鉄則があります。本記事では、効果的なチーム編成のポイントやルール作り・運営の実践的なアドバイスをしましょう。

エンジニア同士で、すれ違いや衝突が生じるワケ

エンジニアには3つのタイプがいます。システムやサービスをつくることに喜びを見出すプロダクト好きタイプ、純粋なプログラミングスキルを追求したい技術好きタイプ、人とのつながりや組織を重視するコミュニケーション好きタイプの3つです。

エンジニアチームを編成するときは、プロダクト好きと技術好きの比率を1:1にすることと、コミュニケーション好きをチームの合計人数の4分の1は確保することを原則にするといいでしょう。プロダクト好きと技術好きが3人ずつなら、コミュニケーション好きを2人加えるイメージです。

(構成=奥地維也 図版作成=大橋昭一 撮影=石橋素幸)