年齢を重ねても元気な状態を維持するには、何を食べるといいか。医師の和田秀樹さんは「幸せホルモンの生成に必須の栄養素がタンパク質で、これが不足すると免疫機能が低下していく。そのために私がお勧めしているのが、100歳以降も医師として医療現場の最前線に立ちつづけた日野原重明さんや99歳までご存命だった瀬戸内寂聴さん、80歳7カ月で、史上最高齢のエベレスト登頂記録を打ち立てた冒険家の三浦雄一郎さんが食べていた食べ物だ」という――。

※本稿は、和田秀樹『60歳からこそ人生の本番 永遠の若さを手に入れる恋活入門』(二見書房)の一部を再編集したものです。

高タンパク質食品
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幸せホルモンをつくるのはタンパク質

歳をとると、だんだん食事の量が減り、栄養が不足しがちになります。テストステロンも減少しますが、精神のバランスを保つ働きを持つセロトニンも、年齢を重ねるとともに減少していきます。

脳内の神経伝達物質のセロトニンの不足が、うつ症状を引き起こす要因といわれています。

このセロトニンの材料となるのが、必須アミノ酸の一種のトリプトファンで、トリプトファンの材料となるのが、タンパク質です。

「必須」というのは、体になくてはならない大切な成分ということです。人間の体内ではつくり出せないため、食べ物から補給するしかありません。

トリプトファンは、夜間睡眠を誘う睡眠ホルモンといわれるメラトニンの材料にもなり、感情や精神面など人間の大切な機能に深く関与しています。セロトニンと同様に、トリプトファンも、不足すると不安やうつなどの精神症状を引き起こす原因となります。

タンパク質は、ホルモンの生成に欠かせない栄養素であり、筋肉の成長と修復にも不可欠です。タンパク質をしっかりとることが、セロトニンやメラトニン、テストステロンレベルの維持と増加に重要な役割を果たしているのです。