「ちらっと床を見ると、かわいい女の子がぐうぐう寝ているんです。『おお、俺よりずっとタフだな』と感心してね(笑)。だけど夜、横になってみると地下街の床は冷えがすごいんです。翌朝は気温が摂氏2度くらいに下がったでしょう。凍死するんじゃないかと思いましたねぇ」
詩人で芥川賞作家の三木卓氏が朗らかな口調でこう語る。東日本大震災の当日、出先で身動きが取れなくなった氏は、やむなく「帰宅難民」の1人として川崎駅前の地下街の通路で夜明かしした。
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