あなたらしい生き方がベスト

自分の体のことは、自分が一番よくわかりますし、心だって、自分のものです。

医療に限りませんが、すべて自己決定で進めるということが、本来の自分らしい生き方だと思います。

そうしてこそ、自分らしい健康の作り方、導き方だと思うのですが、違いますでしょうか?

和田秀樹『「せん妄」を知らない医者たち』(幻冬舎新書)

「医者の命令が絶対」と考えず「自分の感性、感覚を最優先」にするのがよいと思っています。要するに、もっともっと、皆さんわがままな患者になっていいのです。

以前、鎌田實先生と対談した時、「和田秀樹的生き方は、日本の医療を変えるかもしれません」と言われました。医療や介護を受ける時に、「私はこう生きたいから」と自分の人生観をしっかりと伝えることができて、さらには、医療職や介護職もそれらを受け止めていくようになれば、介護や医療のあり方が変わっていくのではないか、ということだと私は思っています。

医療も介護も一方通行ではなく、双方の考えや情報を共有して、何度もやり取りを重ねていくことで、一緒に「生きやすい体、老いても暮らしやすい生活」を作っていくのだと思います。「わがまま患者」の代表的存在なのが私です。

鎌田先生からは「元気で長生きをしてもらいたい」と言われています(笑)。長く生きる、ということにはこだわりませんが、日々楽しく、元気で過ごせるようにこれからも頑張っていきますよ。

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