くどいようでも最初だけでもポジティブワードを入れる
「○○さんは入社以来、ずっと上位の営業成績をキープしてるよね。でも、最近厳しい結果が続いてるし、提案資料のミスも目立ってきてるね。ポテンシャルはあるから、ミスに気をつけていけば絶対また結果が出るはずだよ」
この例文では、太線部分でポジティブな話をして、「苦言」を挟んでいます。また、プライベートでもシットサンドイッチは活用できます。
家族にお皿洗いをお願いして油汚れが残っていました。どう伝えたらよいでしょうか?
「お皿洗いありがとう。コップもピカピカになってた。でも大皿だけ汚れが残っちゃってた。油が多いお皿は洗剤を多めにすると、他のみたいにピカピカになるよ」
どうでしょうか? 少しは和らげられて、次から改善してみようかなと思いませんか。
クドイ印象があるようでしたら、挟まずとも最初だけでもポジティブワードを入れてみてください。
相手が「すみません」と恐縮して謝っている場合は?
② 「WHY」(なぜ言うか)を伝える
二つ目の手法は、相手が「恐縮しているとき」、もしくは「全然反省していないとき」に必要となってくるものです。
もしも相手が「すみません、すみません」と恐縮して謝っているケースでは、相手は怒られていると感じてしまっています。
目的は怒ることではなく、改善してほしいからネガティブなこともあなたに伝えているということを理解してもらう必要があります。
「ここさえ直せば他は完璧だから」「同じミスをしてほしくないから」など、なぜ指摘しているかを伝えましょう。
それとは逆のパターンで「全然反省していないとき」も同様です。
自分ごと化されていなかったり、他人のせいにしようとする場合などです。
その場合も、「ポテンシャルは高いから」「良い成果を出してほしいから」など承認や相手のメリットも添えて、理由を伝えるのがポイントです。