自分の意見を持つにはどうすればいいか。コピーライターのさわらぎ寛子さんは「自分の意見を言葉にして伝えられる人は、日頃から、様々な問いを立てる習慣がある。たとえば、『幸せ』について考えるなら、『そもそも』『AかBか』『何のために、どこに向かって』『なぜ、何があった』『必要条件』の5つの問いを考えるといい」という――。
※本稿は、さわらぎ寛子『言葉にする習慣 思いがまとまる・伝わる「言語化力」の身につけ方』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
人と意見が異なることは当たり前
ビジネスでは、自分の意見が求められます。
またプライベートでも、「意見のある人」との話は面白いものです。
まず、前提として大事なことは、意見は違うから面白いのであり、誰かの意見が絶対であることはない、ということです。
意見が言えない、という人の多くは、「誰かが正解を知っているのではないか」と思って誰かの答え(意見)を参考にしようとしたり、「人と意見が異なってはいけない」と思って、誰かと違うことを考えていたとしても、自分の意見を押し殺したり、相手に合わせたりしようとします。
でも、何かに対してどう思うかという意見は、人と違って当たり前です。
意見というのは、誰かにいい/悪いと評価されたり、合っている/間違っていると答え合わせされたりするものではありません。
伝え合うことで、互いを理解したり、アイデアを広げたりするためのものなのです。