「繫殖農家」と「肥育農家」に分かれる
ちなみに、一般的に牛の生産農家は2種類に分けられます。
1つ目は、母牛に子牛を生ませ、この子牛を8カ月ほど飼育して販売する「繁殖農家」です。
2つ目は、買った子牛を肥育する「肥育農家」です。
一見、同じように牛を育てているようにも思えますが、繁殖農家と肥育農家はそれぞれ専門性が異なります。
一般的には繁殖と肥育は分業ですが、両方を兼ねる一貫農家も存在します。
米沢牛も「雌牛」であることが条件
冒頭では、ブランド牛の中で雌牛のみと定義している代表例は松阪牛と書きましたが、米沢牛も同じように雌牛のみが条件になります。
米沢牛の場合、かつては雌牛と去勢牛のどちらも米沢牛を名乗れましたが、2014年に定義が変更され、雌牛のみとなりました。
地域ブランドは多くの生産者の意見を聞く必要があるので、より厳しい定義への変更は非常に難しいのですが、それを達成させた米沢牛の生産者からは団結とプライドを感じ取れます。