ライフスタイルやキャリアについて相互理解を形成する

△ 個人レベル

◆(個人×過去)パーソナリティボックス

パーソナリティとは、生まれながらに持つ性格、後天的に身につけた能力など、その人の思考や行動パターンを形成するものです。これら過去において部下が培ってきたパーソナリティを、対話によって自己認識できることで成果や成長への助けになります。特に、現在ある自分の強みについて、そのルーツを振り返ることはおすすめです。

◆(個人×現在)ライフスタイルボックス

ライフスタイルとは、仕事以外の主に4つのテーマがあります。

①心身の健康。②仕事以外で気にかかること。特に家族のこと。③趣味や関心事について。④ライフワークや副業など、仕事以外で頑張っていること。

これらの人生や生活全般の事柄、考え方について、上司と部下の相互理解を形成していきます。

◆(個人×未来)将来キャリアボックス

将来やりたいことや、なりたい姿を共有します。上司と部下の目線をすり合わせることで、直近の業務や役割について、その方向に向かう確率は高まるでしょう。さらに、現在行っている業務と将来とのつながりが見いだせることで、今の業務に意味を感じることができ、業務に集中できる状態がつくれます。

会社のカルチャーや今後の方針について理解を促す

△ 組織レベル

◆(組織×過去)理念・制度・カルチャーボックス

組織の理念や価値観、制度、歴史やカルチャーなどの組織の考え方を理解します。さらに、組織と自分との接点を考える時間としても活用できます。会社に入った動機や、入社後どう感じたか? などを考えることで、会社とのつながりを意識できるはずです。組織理解は、評価を考える上でも役立ちますし、もし転職しても、前職を深く理解している経験は、次の会社で必ず役立つはずです。

◆(組織×現在)人間関係ボックス

現在のチームメンバーや、組織にいる人のことについてのテーマです。上司と部下双方につながりがある人や仲が良い人、または苦手と思う人などの話をすることで、お互いが知らない一面を知ることができます。また、知らない面を補足し合うことで、組織にいる人に対する認識の違いをなくすことができます。さらに、そのような中から上司と部下双方にとってお互いの人間観などの考え方や価値観を相互理解する機会にもなります。

◆(組織×未来)組織方針ボックス

今後の組織方針や全体進捗など、上位階層で行われている議論や問題意識をテーマに対話をします。部下にとってはチームや組織を考える良い機会になります。また、会議で全体に話された内容について、個別に確認をする機会として活用します。上司は「伝えた」だけで終わらずに、部下は頭だけの理解に終わらないように、改めて自分の言葉で相互にすり合わせる時間として機能します。