子どもの学費はほぼ確実に発生し、損害が小さい

まず「医療保険」からお話ししましょう。病院にかかる医療費は、そもそも自己負担3割の公的保険が使えて、高額療養費もありますから、わざわざ民間の医療保険に入る必要はありません。

また保険の大原則からいっても高確率で損害小。がんは発症すると損害は少ないですが、確率は高いです。ですから「がん保険」も不要。貯金から捻出しましょう。同様にペットの病気も高確率で損害小ですから「ペット保険」も不要です。

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「学資保険」は学費を貯めるのによく使われますが、全く不要です。子どもの学費はほぼ確実に発生し、損失は小さい出来事ですから、入る必要はありません。しかも利回りが低すぎる、保障が少なすぎる、インフレに対応していない、途中解約で元本割れのリスクがあるなど、デメリットも多いのです。学費はしっかりとした資金計画を立てて、貯蓄と投資で対応しましょう。

老後も高確率で起こることなので、「積立型生命保険・養老保険」「外貨建て保険」といった保険で備えるより、貯蓄や投資で対応しましょう。そもそも保険と貯金は別々に考えるべきです。

特に「外貨建て保険」は流行っていますが、手数料が高く、利回りは低いのが現実です。そのうえ為替変動による元本割れのリスクもあります。くれぐれも販売員の「お金が増やせます」という言葉をうのみにしないようにしましょう。お金を増やせるのは、あなたではなく販売員です。外貨建て保険は全く不要です。

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