トリュフのドレッシング、カシューナッツ、マカロン…
成城石井で買うべき商品を探す第三の視点は目利き商品です。他で売っていない商品で、成城石井のバイヤーが「よく見つけてきたな」と思うような商品は多少お高くてもはずれがないものが多いと思います。たとえばハマる人はハマる例として「トリュフのドレッシング&ソース」453円があります。これを自宅のサラダにかけると一気に食卓がフランス料理店になってしまう一品です。
私はナッツが大好きなのですが、成城石井の店頭で「こだわり」と大きく書かれた黄色いPOPとともに売られていたのが皮付きカシューナッツのローストです。私はナッツ類は渋皮がついていたほうがおいしいと思うたちなので、これを見つけたときは飛びついてしまいました。
フランスのお菓子マカロンは一般的に見た目よりも価格が高いうえに、実は結構品質差があるお菓子です。成城石井ではフランスから輸入したマカロンが12個入り1070円で売られていましたが、これもおすすめでした。原材料のフランスの発酵バターは日本と違って実にさまざまな風味のものが売られているのですが、それをふんだんに使用しているとのことで、まさにお値段以上の味わいを感じました。
「フランス産以外で1500円以下のワインを探すと面白い」
さて、繰り返しになりますが経営学の観点で今回の記事をまとめさせていただきます。成城石井の経営戦略は経営学的に言うと差異化戦略です。他よりも1.35倍高いにもかかわらず、他とは違うことを強みに消費者に支持される。言い換えれば、買うべき商品はその差異化の理由が納得できるものを選ぶべきなのです。
最後に成城石井の原点であるワインについても触れさせていただきます。先ほど「ワインは他の小売店も目利き力が上がってきたから」ということで3つのリストから除外しましたが、知人のフレンチのシェフに聞いたところ「成城石井のワインはどれもおいしいよ」とのことです。でもその中でどれを買うのか尋ねたところ、こんな答えが返ってきました。
あくまでワインマニアとしての話ですが「ボトルワインは価格が安い割にめちゃくちゃおいしいものを見つけるのが隠れた楽しみ。その観点で言えばフランス産以外で1500円以下のワインを探すと面白いよ」ということです。チーズや生ハム、スモークサーモンにナッツを取りそろえた方は、せっかくですからこだわりのワインを一本選んでみてはどうでしょう。