「すぐキレる子」にはどう接すればいいのか。心理カウンセラーの中島輝さんは「親が否定的な言葉を繰り返すと、子どもの自己肯定感はどんどん下がっていく。まずは子どもの言動に理解を示して、親も一緒に考える姿勢を示してほしい」という――。
※本稿は、中島輝『何があっても「大丈夫。」と思える子に育つ 子どもの自己肯定感の教科書』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。
鉄則は「親が感情的にならないこと」
「わが子はすぐキレてしまうんです……」「できないとキレてしまいます」といったご相談は多いものです。そこで、すぐキレてしまう子に対しての接し方を、5つ紹介します。
①まずお母さん、お父さんが自分の感情をコントロールする
子どもがキレたとき、親のほうは絶対に感情的にならず、冷静に対処するのが鉄則です。
難しいことですが、キレているお子さんを目の前にしたときは、まずそのお子さんではなく、親御さん自身の感情のコントロールに意識を向けることが大切です。
多くの場合、「なんでキレているの?」「どうすればいいの?」とお子さんの感情をコントロールすることばかり考えてしまい、親御さん自身が感情のコントロールができなくなっています。まずは親が冷静になりましょう。
キレる感情は人間ならだれにでもある
②子どもに対して理解を示す
キレること、つまり怒りを感じることは人間として自然なことなのだということを、子どもに伝えてあげてください。親御さん自身にも、こころのなかでいい聞かせましょう。
キレる感情、怒りの感情に対して受け入れる姿勢をもつことはとても重要です。怒りに限らず、感情というものは出てしまうものだということ。そのことをきちんと子どもに伝え、親御さん自身も理解をすることです。怒りはみんなにある適切な感情だと受け入れましょう。