直前期に必要なのは「安心させる言葉」
不安から何かを言いたくなるのは分かる。だが、この時期に「不合格」をイメージさせる否定語は絶対に言ってはいけない。不安な気持ちになるのは、みんな同じだ。「なぜうちの子だけが」と思わず、「この時期に不安になるのは当然」と知識として知っておき、受け入れることだ。そうすれば、子供にかける言葉も変わってくる。直前期に必要なのは、子供に「安心させる言葉」をかけてあげることだ。
今から頑張っても間に合わないと自信を失いかけている子供には、「今からが本番だよ。今から本気を出せば大丈夫!」と太鼓判を押す。
1月の肩慣らし受験で不合格になって落ち込んでいる子供には、「いい練習になったね。次は大丈夫だよ!」と背中を押す。
根拠なんてなくていい。とにかく最後は「大丈夫!」と言って笑顔で送り出してあげてほしい。中学受験の合否はわずかな差で決まる。最後まで模試では合格ラインに届かなかった子が、当日の入試で点数を上げ逆転合格を果たした例は数知れず。だからこそ、最後の最後は、わが子の力を信じて、「大丈夫!」と言おう。春はもうすぐそこだ。