部下に対して、絶対に怒らない——そう聞くと、「ナメた部下にはガツンと言ったほうがいいのではないか」「態度の悪い部下はちゃんと言動を改めないのでは」と思う人もいるかもしれません。しかし、「銀のさら」の江見朗社長は、どんな相手でも、怒らず指導したほうが、確実に成長すると話します。では、どのように指導することで、部下の態度を改善させるのでしょうか?(2023年10月16日レター)

前回のおさらいになりますが、「怒る」ことは自分の不安や不満など、自分の弱さが原因で生まれる感情を相手にぶつけること。「叱る」というのは、相手の成長を願って、言うべきことは言うことです。

頭ではちゃんと理解していても、なぜ、実践することができないのか……。「怒る」と「叱る」に対するあなたの理解が浅いからです。叱ったときの相手の反応が期待通りでなかったりすると、すぐに「怒る」に戻ってしまうのです。

(構成=長山清子)