これは男女問わずだが、上にちゃんとモノを言ってくれる上司かどうかも部下はちゃんと見ている。「これ以上は無理です」と、ときには上の要求から部下を守るきっぱりした言い方も試されるところだ。

「部下を動かすためには『目的』を納得してもらうのが一番早い。仕事の内容は10分でも、目的に50分かけるぐらいでいいと思います」。田島さんもぐっどうぃる博士と同じく、特に女性は、納得すると何倍もの働きをしてくれるものだと語る。

男女の基本的な差異を押さえたうえで、スムーズなコミュニケーションが取れるようになれば、全員で結果を出せるチームになれるはず。従来の男性型縦社会に適応することよりも、繊細で柔軟なコミュニケーションができる人材が必要とされる時代なのだ。

異性の部下に「これだけは言ってはいけない」NGワード例
<女性→男性>

×(自分が頑張ってるのに)「なんで期日までにやってくれないの?」
○「○○さんだったらやってくれると思ったけど、なんか残念だな~」

×「何日までにやるって言ったよね!」
○「何かあったの? ○○君らしくないじゃん」

×「あの件どう?」(期限より自分が不安でしつこく確認する)
○(本当に危ない状況になった場合に)「大丈夫?」

×(感情的に)「ちょっと今聞いたんだけど、どういうこと?」
○「どうしたの?」「何かあったの?」

×(有無を言わさぬ口調で)「こうしなさい!」
○「で、どうするつもりだったの?」(と聞いてから意見を言う)

田島弓子
マイクロソフト日本法人の営業・マーケティング部門で数少ない女性部長を務める。2007年、キャリアおよびコミュニケーション支援事業を行うブラマンテ設立。著書に『女子社員マネジメントの教科書』など。

ぐっどうぃる博士

理学博士。2004年より始めた「ぐっどうぃる博士の恋愛相談室(現「恋愛ユニバーシティ」)で、生命科学的視点に立った独自の恋愛メソッドを展開。著書に『夢を叶えるアカデミー』など
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