やるべきことが進まないのはなぜか。明治大学文学部教授の齋藤孝さんは、「ローマ時代の哲学者・セネカは、“時間の浪費”を避けるよう指摘している。いちど、自分の時間の使い方を見直してみるといい」という――。

※本稿は、『座右の一行 ビジネスに効く「古典」の名言』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

スマホを断つ方法はたったひとつ

やらなくてはいけない仕事があるのに、ついスマホでネットサーフィンやSNSのチェックをしてしまい、ハッと気づいたときにはかなりの時間が経っていた。そんな経験がある人は多いでしょう。

スマホやパソコンは、現代の大人にとっておもちゃ箱のようなもの。遊び始めると夢中になってしまい、仕事がおろそかになりかねません。

では、様々な誘惑を断ち切って、目の前の仕事に集中するにはどうすればいいか。

作家のスティーヴン・キングは自身の創作手法について語ったエッセイ『書くことについて』で、その極意をこう述べています。

「必要なのはただひとつ。外部をシャットアウトするためのドアだ」

これは何かの比喩ではなく、文字通り「仕事場のドアを閉めろ」という意味です。

ドアを開ける手
写真=iStock.com/ICKEDA
※写真はイメージです

仕事場に「暇つぶし」のものは置かない

「ドアは外の世界を締めだすと同時に、あなたをそこに閉じこめて、仕事に集中させてくれる」とキングは述べています。

仕事場には電話はもちろん、暇つぶしのためのテレビやゲームも置くべきでないと釘を刺しています。

キングの作品はとても発想豊かで、その多くが映画化されて高い人気を得ていますが、その創造性は二つの柱から生まれています。

一つは、規則正しい習慣。「午前中は執筆。午後は昼寝と手紙。夜は読書と家族団欒」が彼の日課です。毎日同じ時間に執筆すれば、それが当たり前になり、ペースを落とさず書き続けることができるからです。

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