「上司が評価してくれない」「やりがいが見出せない」「気持ちが安らがない」……。2500年前の教えをもとに気鋭の僧侶が古くて新しい悩みに答える。

いまからおよそ2500年前に生きたブッダ。その言葉に耳を澄ませますことは、現代に生きる私たちにおいても大いに意義あることと思われます。ブッダの教えは宗教というよりも、自分の心を見つめ、操縦するための心理学であり、実践的な心のトレーニング・メソッドです。

それは盲信や崇拝を排し、クールですこぶる合理的かつリアリスティックな視点に立つもの。ゆえに時代や民族、宗教をも超えた普遍性を持ち、誰もが役立てることができる教えなのです。

さらにブッダの生い立ちに目を向けてみますと、シャカ族の王子として生まれ、豊かな環境で育ったブッダは、いろいろな意味で恵まれていたのにもかかわらず、幸せではありませんでした。心に苦しみを抱き、それを乗り越える道を探求すべく、出家修行生活を始めたのです。