2025年3月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト5をお送りします。ビジネス部門の第5位は――。
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▼第2位 「メイドインジャパンの敗北」を繰り返している…「売れる車がないのにプライドは高い」日産に残された最終手段
▼第3位 2000円→1.8万円に値上げしたら大繁盛…外国人観光客に"お金を落とさせる"福岡の藍染工房の絶妙なアイデア
▼第4位 豊田章男会長はこの"難問"をどう解くのか…「日産を救えるのはトヨタしかいない」の声が日増しに高まるワケ
▼第5位 「フードコートは安くて便利だけど満足度は低い」の常識を壊した…大阪に爆誕した日本初上陸の「飲食街」の斬新
日本のフードコートは限界といえる3つの理由
日本各地にあるフードコート。「気軽に」「安価で」利用できるフードコートですが、心から満足している利用者はそう多くはないのではないでしょうか。なぜフードコートはこんな「金太郎あめ」のように同じ店舗ばかりなのか、まずはその要因を探っていきたいと思います。
記事後半では、今月21日にオープンした、JR大阪駅北口「グラングリーン大阪」南館内にある「タイムアウトマーケット大阪」について触れます。世界各地で事業を展開するシティガイド「タイムアウト」の編集者がキュレーションするフードマーケットで、日本初上陸となります。
筆者はこの施設が、これからのフードコートのゲームチェンジャーになるのではと思っています。その理由を、既存の日本のフードコートとの違いなどから解説します。
まずは今までのフードコートが抱える3つの限界についてです。
1980年代から日本に建設され始めたショッピングセンターの出店と共に日本にはたくさんのフードコートが登場しました。
日本には3092のSC(ショッピングセンター)があります(2023年度日本SC協会調べ)。この数とほぼ同数のフードコートが日本には存在すると推測できます。これ以外にも百貨店や駅、テーマパークや観光施設などにあるフードコートも含めれば、日本には4000店舗ほどのフードコートがあると見ていいでしょう。かなりの数です。
ある意味、日本のフードコートは飽和状態です。そこにフードコートの限界点がでてきています。