なぜ球場でゴミを拾い審判にも紳士的なのか
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が現在、世界の球史を塗り替える活躍をしているのは、皆さんもよくご存じでしょう。そして、大谷選手が強運を引き寄せ、野球選手としての夢をかなえる入り口になったと注目されているのが「オープンウィンドウ64」、あの8マスの目標達成シートです。これは、81個のマス目がある「マトリックス表」。真ん中のマス目には、実現したい人生の目標を、その周りの8つのマス目には、目標実現に欠かせない要素を書き、最初に書き込んだ9つのマス目の周りの、8つの要素に必要な事柄を、それぞれ8つずつ書くのです。
例えば、大谷選手が高校1年生の時に書いた目標達成シートの場合、「プロ野球8球団からドラフト1位で指名されること」を人生の目標に掲げ、目標実現に欠かせない要素の一つを「運」としました。そして、「挨拶」「ゴミ拾い」「部屋の掃除」「審判への態度」といった、運をよくする8つの事柄を挙げたのです。大谷選手は球場のゴミを拾ったり、試合中も紳士的に振る舞ったりして、米国でも賞賛を受けていますが、大谷選手にとって、そうした行いは運をよくする実践の一環なのです。 大谷選手は、花巻東高校野球部で、佐々木洋監督の指導によって目標達成シートの作成を開始。その際、佐々木監督が指導の参考にした教育手法の一つが、私の「原田メソッド」でした。
もともと私は体育教師をしていました。教師1年目のときに、校内暴力、シンナー乱用などで荒れていた中学校に赴任。そこで私は、親の愛情を受けずに育った子どもたちが非行に走る姿を目の当たりにしました。そのとき、そうした非行少年を更生させるには「心の再教育=心づくり」が不可欠だと痛感したのです。そこで、人間力や人格を鍛え直すため、心理学なども取り入れた「原田メソッド」という独自の教育法を教員生活の20年をかけて構築しました。その成果が、最後の赴任校での陸上競技部での13回の日本一に結びついたのです。
ここから先は有料会員限定です。
登録すると今すぐ全文と関連記事が読めます。
- 広告非表示で快適な閲覧
- 雑誌『プレジデント』が最新号から読み放題
- ビジネスに役立つ学びの動画が見放題
- 会員限定オンラインイベント

