無意識に、自分が作り出した理想像と比較している

「まったくがんばっていない」「私ってホントにダメだな」も同じです。

比較対象がぼんやりしているため、絶対にそうだとカン違いしてしまうのです。では、いったい誰と比べてしまっているのでしょうか?

たいていの場合は、あなたの中にある、自分が作り出した理想像です。

先ほどの彼の場合、「徹夜を当たり前のようにしていた、仕事人間だった父親の影響」だと言います。

片田智也『弱メンタルでも職場でうまいことやる方法を教えてください!』(明日香出版社)
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比べる対象を意識していないと、知らず知らずのうちに自分を責めることになりがちです。

がんばりが足りない自分を情けなく思った時は、「誰と比べての評価なのか?」を振り返ってみてください。

仕事というゲームの画面から、いったん目を離してみましょう。

昭和と違って令和はワークライフバランスの時代。仕事以外にも熱中できる、楽しめるものはいくらでもあります。仕事は人生の一部にすぎないことを思い出し、楽しめる範囲の、ほどほどのがんばりを心がけてください。

仕事はあくまでゲーム。比べる対象を意識して、自分を責めすぎないようにしよう
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