新NISAで積立をするなら毎日、毎週、毎月のどれがベストか
新NISAで投資信託に積立投資をしている人の多くが、「毎月積立」をしていることでしょう。証券会社の中には、「毎日積立」や「毎週積立」ができるところもあります。一定金額を一定のタイミングでコツコツ購入する方法を「ドルコスト平均法」と言います。
株に投資する投資信託は、長い目で見れば右肩上がりに推移してきており、今後も上がり続けていく可能性は高いでしょう。
しかし、短期的に見れば、日々の価格は上下しながら推移していきます。ドルコスト平均法で購入した場合、価格が低い時はたくさん買い、逆に高い時には少ししか買いません。積立投資を続けることで、平均購入単価は自然と下がるため、少しの値上がりでも利益を出しやすくできます。
積立の方法として、一般的には「毎日積立」が有利と言われています。その理由は、毎日積立では毎営業日に購入するので、月20回前後と購入回数が多くなり、時間の分散効果がより発揮され、平均購入単価を下げられるからというものです。
「毎月積立」なら何日に設定すればいいか
一方で「毎月積立」の場合、「積立日」によって運用成績に違いがあるとの指摘もあります。積立タイミングをめぐっては、他にもさまざまな意見があります。たとえば、「月初や月末が良い」「月初や月末よりも10日・15日といった中旬が良い」「五十日(ごとうび・5と10のつく日)ではなく中途半端な日が良い」という具合です。
反対に、「積立日はいつでも大差ない」「長期間だとパフォーマンスの差はなくなる」という意見もよく目にします。
かつて「月初の株高」が話題になりました。2016年7月から2018年2月まで、月初の日経平均株価やTOPIXが20カ月連続で前日より上昇したことを指す言葉です。
月初にたくさんの買いが集まったら、その買いによって投資信託の基準価額が上昇します。そのタイミングで購入すると、購入口数が少なくなるので、結果として平均購入価格は高くなり、パフォーマンスが悪くなるという指摘です。もっともらしく聞こえます。