新NISAスタートから半年がたった。金融教育家の上原千華子さんは「新NISAは10年以上の長期的な資産形成を目的としたものだが、短期的視点で損切りしてしまう人がいる。運用成績をチェックするのは、年数回程度に我慢してほしい」という――。
スマホを操作する女性の手元
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投資初心者ほどパニック売りしてしまう

金融庁の「NISA口座の利用状況調査」によると、2024年3月末時点のNISA口座数は約2300万口座、昨年末時点から約186万口座増えました。18歳以上の成人4人に1人がNISA口座を持っている計算です。しかし、資産を増やす期待とは裏腹に、投資初心者が“損切り”をする現象が見受けられます。

なぜこのような事態が発生しているのでしょうか?