健康で長生きするには、どんなことに気を付けるべきか。『世界中の研究結果を調べてわかった! 糖尿病改善の最新ルール』(あさ出版)を書いた国際医療福祉大学三田病院糖尿病・代謝・内分泌内科 部長/同大学医学部教授の坂本昌也さんは「おせちをどう食べるかで、その人の10年後の健康が見える。正月の食卓ほど“その人の食習慣の正体”が表れる場はない」という――。(聞き手・構成=医療・健康コミュニケーター高橋誠、第1回/全3回)
おせち料理
写真=iStock.com/Koyama Akiko
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正月の食卓は「食習慣を映し出す鏡」

伝統的な「おせち」には、魚介、豆類、根菜、海藻――といった食材がふんだんに使用されています。これらは、生活習慣病の予防という観点で本来きわめて価値が高い栄養源です。

そう、おせちは一年のうちで最も「日頃は食卓に上りにくい食材」をバランスよく選び、まとめて摂れる絶好の機会なのです。好きなもの“だけ”を選んでしまうと、おせちという文化の良さを十分に活かせません。

正月の食卓は、その人の食習慣をもっとも素直に映し出す“鏡”です。普段の食生活が顕在化するとも言えます。

おせち料理には、「塩分が多い」「糖尿病に良くない」といったイメージがあるかもしれませんが、結論から言えば、おせちを食べること自体は非常に良いことです。決して「健康に悪い」ものではありません。

ただし、近年はおせちも多様化し、そのイメージも十人十色かもしれません。私自身も毎年、家族とパンフレットを眺めながら、おせちを選ぶ時間を楽しみにしています。和、洋、中など、バリエーションの豊富さに驚いています。