多くの人にとって、個別株への投資はハイリスクに思える。しかし、年収300万円台から株投資で2億円超の資産を築いた名古屋の長期投資家(通称:なごちょう)さんは「割安な銘柄への投資……つまり『バリュー投資』なら、1社でも成長すれば資産全体は増えるうえ、大きな損失を出すリスクは低い」という――。
※本稿は、名古屋の長期投資家『2億稼げる なごちょう式 低リスク超分散株投資』(高橋書店)の一部を再編集したものです。
どの銘柄が「割高」か「割安」か
バリュー株投資を行うに当たって、目をつけた銘柄の株価が「割高か」「割安か」を評価する必要があります。
それによく使われるのが、これから説明する「PER(株価収益率)」、「PBR(株価純資産倍率)」、「配当利回り」です。これらは投資の「物差し」として、どの株を買うべきか判断するうえで非常に重宝されます。特に初心者にとっては、何を基準に株を安いと見るのか、高いと見るのかを考える最初のステップとして重要な指標です。
ただ、説明をする前に最初にお伝えしたいのが、これらの指標のうち、PERとPBRについては、「これなら安い」「これなら高い」といった絶対的な基準は存在しないということです。なぜなら、企業によってビジネスモデルも、収益の安定性も、成長のスピードも異なるからです。
企業の成長度や成熟度で変わるもの
PERが15倍なら一般的には「やや割高」とされることがありますが、急成長中のIT企業なら50倍でも「まだ安い」と判断されることもあります。逆に、成熟した業種ではPERが10倍でも「高い」と見なされる場合もあります。
PBRにしても、製造業のように資産を多く持つ企業では1倍以下が割安の目安になりますが、IT企業のように無形資産が多い会社では、1倍を大きく超えていても不思議ではありません。
私もPERやPBRの基準を決めてはいますが、それ自体が正解を教えてくれるわけではないと、身をもって経験しています。割安か割高かは、その企業の成長性、収益力、景気変動耐性、財務状態、業種によって変わります。


