経営とファイナンスは表裏一体である。しかし、ファイナンスという領域は経理部門の人を除き、社長になるまでその重要性を認識していない人が多い。これは大きな問題である。

事業に必要なお金は、銀行や投資家に頼めばすぐ振り込まれるというわけではない。きちんと戦略や事業計画を立て、将来生み出されるキャッシュフローや借入金返済の確実性、自社の企業価値を説明できなければ資金調達は困難である。営業力や技術力だけではなく、財務面から見て「この会社に資金を提供してみたい」と銀行や投資家に思わせる努力を経営者はしなければならないのだ。