『132億円集めたビジネスプラン』岩瀬大輔
ビジネスプランの実例はあまり本になっていない。ライフネット生命創業者による本書は新ビジネスを考える際に参考になる。

『起業のファイナンス』磯崎哲也
日本のベンチャーは財務の知識がなくて失敗する例が多い。これから起業する人が成功することを祈って執筆したもの。

『ベンチャー企業の法務・財務戦略』宍戸善一
弁護士、公認会計士、ベンチャーキャピタリスト等が執筆。国内ベンチャー業界の状況と、将来のあるべき姿を伝える。

『現代の金融入門[新版]』池尾和人
最新の金融論がわかりやすくコンパクトにまとめられている。世界的な金融危機の経験を踏まえた、旧版の改訂版。

『ルワンダ中央銀行総裁日記 増補版』服部正也
1965年にルワンダ中央銀行総裁に就任し経済を立て直した著者の話。経済の本質がわかるうえ、冒険物語的にも読める。

『借金を返すと儲かるのか?』岩谷誠治
どこをどうすると会計の数字が動くのかをイメージできる人は専門家以外には少ないが、本書を読むと全体像が掴める。

『企業価値評価〔第4版〕上・下』マッキンゼー・アンド・カンパニーほか
企業の価値とはどのようなもので、それをどう評価するのかという手法について書かれた本。教科書として定評がある。

『金融リスクマネジメントバイブル』東京リスクマネジャー懇談会
保険などさまざまな金融商品のリスクについてどう考えればよいかが述べられている。辞書的に活用するとよい。

『永久差異』山田有人
著者は大原大学院大学教授。吉本興業の監査役も務め、世界の税務にも詳しい。企業の税務戦略について解説する。

磯崎哲也事務所代表 磯崎哲也

1984年、早稲田大学卒。長銀総合研究所を経て98年ベンチャービジネスの世界へ。2001年独立。ビジスパにて有料メルマガ「週刊isologue」を配信中。
(構成=宮内 健 撮影=尾関裕士)
【関連記事】
1日限りの時価評価 -その他有価証券を決算でわざわざ時価評価する理由
財務諸表から読む日韓企業の未来
1人当たり経常利益 -経営者が真っ先にマスターすべき会計指標
英語・IT・財務が必須スキル 
大前研一「決定力10倍!儲かるコンセプトのつくり方」【5】